ペンペン草をならして遊んだ野原、その脇の田舎道から眺める夕焼け空、一緒に歩いた母の歌声、やがて夕日が落ちて一番星が顔を出し、ときには流れ星に遭遇したことも…「赤とんぼ」は故郷の風景と共に思い出す懐かしい歌です。「小籠に摘んだはまぼろしか」「お里のたよりも絶え果てた」…歌詞の響きがまたなんて不思議で寂しげなんでしょう。意味がよくわからないままにあれこれ想像した子どもの頃のイメージが今でもはっきり蘇ります。この曲にまつわる、そんなさまざまな思い出を音楽の中に織り込んで、ファンタジーと名付けました。テクニック的には中級程度で弾けますが、上級の方にも楽しんでいただけると思います。

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楽譜サンプル

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