フランス現代ピアノ小品集 第1巻
フランス現代のピアノ小品7曲を収録。
ダニエル・ブリオン「センチメンタルな歌」
Danielle Brion "Sentimental Song"
メロディの最初の2音は4度下降してため息のようになっているのに対し、再現では同じ音が5度上昇し少し気分を持ち直すような感じになっています。中間部の3連符も急がず歌いましょう。
ブリオンはパリ音楽院を卒業した女性作曲家。ピアノ音楽の創作と教育に情熱を捧げ、現在はブロワ県立音楽院で教えています。
ベルナール・デゾルミエール「マキシムのためのバラード」
Bernard Desormieres "Ballade pour Maxime"
左手の微妙に変化するハーモニーから紡ぎ出されるように右手のメロディが歌われる、サティの「ジムノペディ」を思い起こさせる小品。メロディがだんだんと沈むように低くなってゆくのを感じましょう。
デゾルミエールはクラシックとジャズの両方の分野で活躍するピアニスト/作曲家。パリのCIMジャズ・現代音楽院で即興とジャズ・ピアノを教えています。
ベルナール・デゾルミエール「ジャワ・ジャズ」
Bernard Desormieres "Java Jazz"
アクセントと装飾音が小粋なジャズ風の小品。装飾音はペダルを踏まないで、乾いた感じにするとよいでしょう。
ベルナール・デゾルミエール「トゥー・プラス・ワン」
Bernard Desormieres "Two Plus One"
バスの動きとオフ・ビートのアクセントがジャズ風な小品。タイトルは「2手+1手」の意味にもとれます。
ギィ・レーベル「花かんむり」
Guy Reibel "Guirlandes"
ペダルをたっぷりにして、残された響きをよく聴きましょう。曲はほとんどが全音音階の不思議な響き。3ページ目の頭の懐かしい響きは五音音階によるものです。
ベルナール・デゾルミエール「東洋の知恵」
Bernard Desormieres "Sagasse Orientale"
五音音階イコール東洋の典型的な図式。恥ずかしがらずに(?)明るい音で弾きましょう。
ダニエル・ブリオン「テディのサロン」
Danielle Brion "Teddy's Saloon"
冒頭の5度音程や、7小節目からの五音音階がノスタルジックな雰囲気を造っています。全体を優しい響きで弾きましょう。
こちらの楽譜は他の楽譜と組み合わせることはできません。
作曲家:
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ジャンル:ソロ
難易度:中級
出版社:Editions Van de Velde
編曲:
編集・校訂:
初版:
ページサイズ:213×280
ページ数:17
印刷ページ数:20
価格:935円